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ミュージカル オーディション準備 【重要な3つのステップ】 | MASAYO.ヴォイトレ・マスター®プログラム(MVP)公式ブログ

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ミュージカル オーディション準備 【重要な3つのステップ】

こんにちわ♪
ヴォイトレ・マスター® MASAYO.です。
「ミュージカル オーディション準備 【重要な3つのステップ】」についてです。

ミュージカルで大切なこと

ミュージカルは、歌の表現力を身につけるのに最適なジャンルのひとつです。ポップスやダンスミュージックとは違い、セリフがとても重要で、役柄と世界観がある中で、その上で言葉を伝えるためのメロディーが存在しているので、表現力がとても必要になります。ですから、同じ役でも演じるミュージカル俳優によって、作品が大きく変わっていきます。

【Step 1】自分に適している役が何かをしっかり見極める

まず真っ先に考えるべき事は、オーディションで募集している配役の中で、自分がどの役で応募するべきなのかをしっかりと見極める事。

自分がやりたいと思う役を見つける事はもちろんですが、それを踏まえた上で自分が受けるべき役を考えてみる必要があります。

もし、ひとつでも大きな役を獲得したいと思うなら、しっかり見極めて選ぶべきです。

主役を演じてる俳優はどういう道のりで現在に至っているのか

私の教え子の一例を、少しだけ紹介致しますね。

ある時、「『レ・ミゼラブル』にいつか出演させたいんです。」と、事務所の社長さんが私の元に、ミュージカル俳優さんを連れていらっしゃいました。彼は色々なオーディションを今までに数十回も受けていて、アンサンブルでさえ落ちていたそうです。
私は、彼と社長の意向を聞きました。社長は「どうしても、マリウスをやらせたい。」とおっしゃっていました。ヴォイストレーニングを開始して、レッスン時には、社長も付き添って熱心に見学してくださいました。

事務所に所属していても、ミュージカルの役を取るということは、無名の俳優さんには本当に大変な事なのです。ミュージカルは配役が限られていますから、その中で選ばれるという事、そして有名なミュージカルに出演するということは、大きなキャリアになりますし、次への一歩へと繋がっていくのです。

彼が放っている雰囲気は、とてもマリウスに向いています。舞台に立った時にイメージがぴったりとはまります。彼も理解して、マリウスへ向けての準備を本格的にすることにしました。もちろんアンジョルラスにも興味があったようなので、アンジョルラスへ作りあげることもできますが、作品の配役的に考えても、マリウスの方が上になります。彼の今後を大きく切り開いていくためには、適役となるマリウスを演じる事が最優先となりました。

彼はマリウスとしての声作りを進める一方で、他のオーディションを受けながら小さなキャリアを積み上げていきました。小さなキャリアを積み上げる事もとても大切なことです。
実力がついてくれば、必ずチャンスはやってきます。

そして、遂に彼の夢である最終的にマリウスとしての配役をつかみました。現在は、マリウスも含め数々の主役を務めさせて頂き、世界各国の舞台にも立って活躍の場を広げております。休みなくオファーが殺到しており、嬉しい悲鳴が続いております。

彼が素晴らしいところは、役に合わせて最高な声の状態を常に作っていきたいという熱意が強く、それは今でも全く変わりません。あくまでもマリウスは通過点なのです。マリウスという役を演じた事によって、会場にお越し頂いている大勢の観客に感動を与えられることができますし、彼を知ってもらい、彼の素晴らしい歌声を届けられるのです。

無から有を生み出すにも、オーディションは大きなチャンスです。

役を通して自分は何を伝えられるのか、何を伝えるべきなのか

自分がその配役を演じることによって、時間を作って会場に足を運んでくださっている観客の皆様に、何を伝えられるのか、自分が舞台に立つ意味と何を伝えるべきかを考えてみましょう。そこにしっかりとした自分の軸が出来上がり、今後が開けていきます。

【Step 2】オーディションに適している楽曲の選曲方法

自分が出演したい役、自分が出演すべき役が決定したのであれば、それに見合った楽曲の選曲をしていきましょう。

自分の音域を把握

自分の音域がどこからどこまであるのかを把握することです。ミュージカルのオーディション用紙には、音域を記入する欄がある事も多いので、鍵盤を弾きながら自分の音域をチェックしてみてください。声が出ていないのにオーバーに音域を記載しても、オーディションが進むにつれて、審査員は見抜くことができますので、現状をしっかりと記載しておいた方が良いでしょう。

オーディションで求められる楽曲

オーディションを受ける上で、その作品がどういうジャンルなのかを考えてみましょう。クラッシック要素なのかロックテイストなのか、どういう声を求めているのかなど、細かくチェックしてみましょう。書類審査で音源を送るときに、課題曲以外に選曲できる場合は、自分が応募したいと思う役柄がどんなキャラクターなのかを考えて選曲してみてください。

【Step 3】自分が出演したいと思うミュージカル作品の役に合わせた声質を作り上げる

出演したい役柄は、どんな声質かを考えてみましょう。審査員が貴方の歌声を聞いたときに、その役柄をパッと思い浮かべられるような楽曲、歌声にしていきましょう。主役のオーディションは、オーディション前に大まかな配役が決まっている場合が多いですが、貴方の歌声が役柄にピッタリであれば、審査員の耳に留まり印象が残りますので、チャンスは増えていきます。

例えば、アンジョルラスは、力強い統率力を持って皆を一致団結する役ですので、それに合わせて重低音と声圧が大きい声のバランスを作っていきます。

マリウスは、気品がありながらも心の奥に強い芯を持って、前に突き進む役ですので、柔らかさと強さがある伸びのある声のバランスを作っていきます。

歴史ある有名なミュージカル作品やブロードウェイ作品を公演しているのは、主に東宝、劇団四季です。

東宝と劇団四季では、作品の方向性が違います。応募するオーディション、作品によって、必要とされる声が違いますので考慮して進めていく必要があります。

私の教え子で、『レ・ミゼラブル』リトルコゼット役を演じている子が、ずっと憧れていた劇団四季『ライオン・キング』ヤングナラ役のオーディションを受けるときは、大幅に声質修正を致しました。

劇団四季では、滑舌よくハッキリとした声量が必要となりますし、ヤングナラ役に必要な癖のないピュアな安定感ある声を作るヴォイストレーニングメニューで進めていきました。おかげで、彼女はヤングナラ役も合格致しました。

自分が出演したい役に合わせた声質が何なのか見極めて、しっかりと声質を作り上げていきましょう。

まとめ

有名なミュージカルは定期的に公演を行っているので、オーディションも開催されます。先を見越して、早めにオーディション準備を進めておくと余裕も生まれますし、歌いこみをする時間も取れます。ぜひ、準備万端でオーディションに挑んでくださいね。舞台に立って、多くの皆様に感動を与えていってくださいね♪

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